人文・社会科学系人材のキャリア開発を目的とした、デジタルアーカイブ利活用教育のプログラムが実施される
株式会社誠勝(以下、誠勝)はデジタルアーカイブを利活用したキャリア教育プログラムを開発し、9月2日(月)~6日(金)の期間に開催された「奈良県インターンシップ推進事業」同社プログラムにて実施した。
目次
企業家の自叙伝を活用した、地域課題解決型の教育プログラム
インターンシップで実施された内容は、2024年9月11日に公開された「デジタルアーカイブ利活用」キャリア教育プログラムに準拠したものだ。
具体的には、国立国会図書館の次世代デジタルライブラリーで公開されている「岡本敏行自叙伝」を題材に、AI・機械学習などの技術や研修補助ツール「AIDARD」を用いて同氏の功績や偉業を再発見するプログラムだという。企業家と地域の関連性を見出し、地域課題解決につながる事業企画の立案・プレゼンテーションを行う点も特徴だ。
▲「デジタルアーカイブ利活用」キャリア教育プログラムの内容
▲3日目テストに使用した、特許出願中のAI関連技術を活用する研修補助ツール「AIDARD」
キャリア教育の背景
このプログラムは、2023年に施行された改正博物館法を背景に、デジタルアーカイブ制作・公開が新たに事業活動として追加されたことにより、誠勝が司書や学芸員有資格者に向けたノウハウ構築のために開発した教育研究の一環だという。
さらに、企業家と後継者間のミスマッチング問題に対するソリューションとして、「企業家史」の作成ニーズも高まっており、デジタルアーカイブと企業家の歴史を結びつけたキャリア教育が今後さらに重要になることが期待されている。
参考:
株式会社誠勝「誠勝、司書・学芸員志望者のキャリア教育のための地域・企業史料テキストデータ利活用研究を開始」(PRITMES)
帝国データバンク「特別企画:全国「後継者不在率」動向調査(2023 年)」p.5
「サマーインターンシップ・キャリア教育 in 奈良」について
「サマーインターンシップ・キャリア教育 in 奈良」は、2024年度以降に卒業予定の学生等(大学生・大学院生・高等専門学校生・短期大学生)を対象とし、奈良県内の企業・団体等での就業体験を実施する奈良県主催事業。学生の職業観の醸成や職業選択のミスマッチを防止するとともに、奈良県内就職及び職場定着を促進するために実施しているという。
関連URL
誠勝、デジタルアーカイブを利活用したキャリア教育プログラムを公開〜AI・機械学習で地域経済のキーパーソンの隠れた魅力を発掘〜(PRTIMES)
「サマーインターンシップ・キャリア教育 in 奈良」(HP)