電子化データのUSB納品を始めました!
いまやデータの保管方法も沢山ありますよね。私が初めてPCに触った20年ほど前はフロッピーディスクがそこかしこで使われていましたが、クラウドストレージなんかに押されてとんと見なくなりました。それでもオフラインで持ち運び出来るデバイスがあると便利です。
さて、そのままスキャンではこの度電子化したデータのUSB納品を開始致しました。ここだけの話、実はこの方法自体ご要望に応じて提供させていただいていたんですが、あまり総数として多くは無くイレギュラー対応の一つだった為料金ページには記載しておりませんでした。
これまでそのままスキャンで提供していた納品方法はダウンロードとDVD-Rの二種類。オンラインで済ませるかディスクごとお渡しするかでお分けしておりましたが、ここにUSBという選択肢が加わるとどんなメリットがあるのか?
今回は電子化データの納品そのものに絡めてお話させていただきます。
目次
電子書籍をUSBで貰うメリットは?
USB納品は一個当たり1,600円(※2019年7月追記:その後2,400円へ改定しました)と、無料のダウンロード納品に比べるとかなりの割高設定です。
USBでデータを受けるとどんな良いことがあるんでしょうか?
①DVD-Rと比べるメリット
まずDVD-Rの方と比べると汎用性の高さがあります。基本的にデスクトップを使う方は問題無いと思いますが、ラップトップの中にはディスクを挿入する機能の付いていないタイプが珍しくありません(ちなみに私はLenovo社製Thinkpadを個人で使用していますが、DVDを閲覧する際は外付けのデバイスを使用する必要があります)。
これが意外とクリティカルで、スタートアップ企業なんかではデスクトップを持っていない所も少なくありません。もちろん誰しも開けないというのは考えにくいと思いますが、USBに比べて利用出来るデバイスが限られてくるので使い勝手が悪いという方もかなりおられます。
またUSBは何と言っても非常にコンパクトなので持ち運びがとても楽。受け取ったUSB内にある電子書籍をそのまま別のデバイスに差す→開くが簡単に出来ます。ディスクとUSBどちらでも保存できるデータなら多くの方がUSBを選びますよね。
ちなみに、そのままスキャンからお渡しするUSBは中身をコピーした後も返却する必要は無いので、引き続きお客様の所有物としてご利用いただいて問題ありません。
②ダウンロードと比べるメリット
これに関してはDVD-Rと共通なのですが…
まずダウンロード納品がどのような方法なのかお話しなければなりません。
そのままスキャンにおけるダウンロードとは、FTPにアップした電子化データをダウンロードするという意味です。FTPとはFile Transfer Protocolの略称で、簡単に説明するとオンライン上でファイルの転送や通信のやり取りをするプロトコル。ウェブサイトを運営されている方はよくご存知だと思いますが、一般的にはあまり使わない言葉でしょう。
FTPの仕組みについてはググっていただくとして、このFTP納品自体の作業は非常に簡単です。予めアップロードされているファイルをダウンロードするだけだからです。弊社では無料で提供していますし、お客様としてもいつものPCの前に座っているだけで納品データを確認出来るので3種類の中では最もお手軽な手段ではあります。
加えてFTPはオンラインストレージになりますので、DVDやUSBと違って(電子書籍の容量の範囲で言えば)容量制限はほぼ無いものと考えていただいて問題ありません。電子書籍の中にはPDFやJPEGのみならず、高解像度のTIFFでお渡しすることもありますが、こういったデータになる重くて…もちろんローカルに落とす際時間がかかるのは同じですが、数十冊数百冊という量を電子化しても問題なく納品出来るのは、お客様のみならず弊社としても助かります。
しかし一方で、FTPは『わかりにくい』という欠点があります。ネット上にはFTPについて解説したサイトが沢山出てきますが、『クライアント』やら『セキュア』やら、恐らく普段IT系の分野にあまり関わらない方は今一つピンとこない言葉が並んでいるのではないでしょうか(私もかなり時間がかかりました)
また、セキュリティの観点からFTPサーバーに電子化データをアップする期間には期限を設けています。万が一手元のデータを消してしまったら…というご心配のお声もあり、この期限もFTP納品のネガティブな側面の一つ。
つまり『わかりにくい』上に『一定期間を過ぎるとアップ元から消えてしまう』ということで、ダウンロード納品を敬遠されるお客もいらっしゃるのです。より手慣れたシンプルな方法で、確実にデータを受け取りたい方にはUSBかDVD-R納品のご選択をオススメ致します。
ご相談ください
なんだか当たり前のことを書き並べただけみたいになってしまいましたね…上記ご覧になってUSB納品がいいと思われた方あがいらっしゃることを祈ります(笑)ちなみにUSB納品の他にも、実は様々な納品方法をご用意しております。と言うよりはお客様の好きな形で電子化データをお渡ししやすいと申し上げた方が良いかも知れません。
これからUSB納品がどれだけ増えてくるか楽しみですね…デバイスの進化次第では新たな納品方法を今後追加するかと思いますので、『こんな形でデータをください!』というご要望がありましたらお気軽にお申し付けくださいませ。
追記:お客様のUSBについて
この納品方法を提供してから数か月、数としては多くないもののUSBでのデータ提供をご希望の方もいらっしゃるようになりました。ただ、その上で時折伺うご質問がありますのでこちらにて補足を。
大変申し訳ありませんが、お客様のUSBで納品することは、そのままスキャンではご遠慮させていただいております。貴重な情報を多数扱っておりますので、セキュリティの観点から納品に使用するUSBは全て新品を使用しております。どうかご了承ください…
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