そのままスキャンが電子化する『貴重書』とは?

2018.04.12

ようやく繁忙期が終わりまして、社内の雰囲気も段々と落ち着いてきました。とはいえ有難いことに案件は引っ切り無しにいただいており、お問合せ数に関してはむしろ過去最多を記録しそうな勢いの4月です。別にこのブログの優先順位が低い訳ではありませんが、こうなると中々記事を書く時間が割けなくなってきます…毎日更新している企業ブログさんがいかに頑張ってらっしゃるか本当に分かってきました。

さて、そうして連日いただいているご依頼ですが弊社の場合『破壊してもいいからとにかく安く&早く!』というニーズよりは『原本が貴重なので裁断はせずに。法人だから綺麗なデータを。で、なるべく安く』タイプのお問合せの方が多いです。個人的に所有している漫画や文庫本の電子化(いわゆる自炊代行)とは真逆で、『貴重』な書籍の電子化に困った方をお助けする為のサービス、それがそのままスキャンになります。

ところで皆さんはこの貴重を聞いて何を思い浮かべますか?貴重な書籍と聞いてどんな本を想像されるでしょうか。

今回はそのままスキャンが電子化している『貴重な書籍』についてお話します。

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貴重書籍=巻物だけではない

重要文化財の貴重書

私がこの会社に入る前、貴重な書籍と聞いてイメージしたのは時代劇に出てくるような巻物や『ハードカバー』なんて言葉の存在しない時代の古い本でした(上の写真みたいな)。具体的に言えば弘法大師の書いた写経とか芭蕉の遺した『奥の細道』の初版とか…だって貴重過ぎて絶対裁断出来ないじゃないですか(笑)

そのままスキャンで電子化する貴重な書籍とは、ざっくり言うと『書店やアマゾンなど、一般的に手に入らない本』を指します。

ですので範囲は非常に幅広く、あながち入社前の私は間違っていないのです。もっともご依頼いただくのは弊社実績紹介ページ でも紹介している通り、もう少し新しい時代もしくは現代の書籍になります。

いくつか紹介していきましょう。

会社の貴重書籍

会社において貴重な本、それは社内報社史です。

これらについては当ブログで何度も触れていますが、意外なのは数十年前の原本ともなると存在していなかったり1冊しか存在しなかったりするということ。もちろん一般書店には置いていませんし、原本が一冊しか無ければ壊したら終了です。文化財や国宝ではありませんが、会社にとってはそれまでの歩みが記録された宝であり、弊社お客様へのインタビューでも様々な方から出たように、その書籍にしか書かれていない情報も沢山あったりします(創業ストーリーなど)。貴重な書籍と言えないでしょうか。

この他にも不動産関係のお客様なら図面、広告関係様ならカタログ、出版社様なら雑誌カタログと業界ごとに話せばもっと細分化出来るのですが、それは又の機会に。業界に関係なく色々な会社様に当てはまるタイプとして紹介させていただきました。

一般法人の貴重書籍

これも同じで、会報誌を数十冊分まとめてスキャニングさせていただくケースがあります。稀ではありますが、一般法人様となるとご自身でミュージアムや施設をお持ちの方もいらっしゃり、そこで展示するための電子データを作ってほしいというご依頼を受けたこともあります。特にミュージアムの場合、単なる保存目的ではなく研究の拠点としての役割故の背景もあるのです。

大学の貴重書籍

こちらは大きく2つの書籍に分けられます。

1. 図書館の蔵書

どんな大学にも図書館があります。置いてある書籍は本屋さんで簡単に手に入るものが多いものの、壊すのは…子供の頃図書館の本は絶対返さなきゃいけないって、親や先生に言われた方多いと思います。もちろん専門書も沢山ありますし、私が通っていた公立の大学には地元の郷土資料が多数保管されていました。このように偏に大学図書館と言っても本の範囲は幅広いと思いますが、いずれにしても蔵書ですから、裁断してはならない本ばかり。図書館あるいは学生にとっては貴重な本であり、財産です。

2. 研究資料

教育に携わらない方にはあまりイメージが付かないかも知れませんが、大学教授様の研究資料や蔵書(専門書)です。ちなみに専門書についてはご本人様が書かれたものでない限り著作権許諾の確認が必要になりますので(※教育目的に当たるかどうかはケースバイケース)、そちらをご対応いただいてから順次スキャニング開始しています。

官公庁の貴重書籍

以前、そのままスキャンでは文部科学省様からご依頼いただいたことがございます。厳密に言えば書籍ではなく資料でしたが、官公庁様の場合原本の貴重さは勿論電子データの『正確さ』が非常に重要なポイントになりますのでお問合せいただくことが増えています。

ちなみに公官庁という間違えられない資料でいい加減な電子化やテキスト化をしていまうと…こうなる訳ですね。

文化関係の貴重書籍

先ほど弘法大師云々の話をしましたが、実はこれに近い事例があります。

静岡県は臨済寺様という、かの徳川家康が幼少期を過ごした(これだけで歴史の長さがお分かりいただけるでしょう)お寺様より県指定の重要文化財『鉄山和尚語録』を電子化したいとのご相談がありました。

本記事2つ目の写真は、実はこの古書をスキャンした時のもの。まさに貴重書籍と言える由緒正しき文化財をスキャンさせていただきました。もちろん裁断はしておらず、キズ一つ付けずに原本を返却させていただきました。

数自体は決して多くないものの、こうした本当の意味での文化財を電子化させていただくこともあります。そのうち本当に巻物をスキャニングするかも知れませんね(笑)

まとめ

ご相談ください

ということで、偏に貴重な書籍と言っても色々種類があるのです。

原本が少ないという物理的な意味での『貴重』もありますが、例えば社内報の情報が人事における重要な、他に代えのない役割(ツール)になり得るなどというイメージ上の『貴重』ももう一方で考えられますよね。

そのままスキャンではこのように定義していますが、とにかくお客様が『これは貴重な本なんです』と仰ったものなら、どんな書籍であれ丁寧に電子化させていただきます。高い品質で、壊さずに電子データを手に入れたい方は、是非諦める前にご相談くださいね。

そういえば私One Pieceの初版第一巻を持っているんですが、数十年後には凄い値打ちになっているんでしょうか…そうなったら貴重書籍の仲間入りです(笑)

貴重書籍を傷つけずに電子化するサービス

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