新型iPadが教育現場の電子化を実現させる?
以前のエントリーで、政府が来年4月からの段階的な教科書の電子化を推進していくことを表明したというニュースを紹介しましたが。
教育現場の電子化について今話題なのはこちらのニュースですね。
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これまで新製品を出す度メディアやSNSで驚かれてきたアップル社ですが、今回発表のデバイスが注目を集めている理由の一つに『教育現場への配慮』があります。
AocはA10 Fusionでありながら、学校向けには299ドル(≒31,500円。3/28現在のレートで計算)という低コストで販売することを表明しています。
デジタル教科書のネックはコスト
以前の記事で、日本でデジタル教科書をはじめとした教育現場の電子化を進めるにはコスト面がネックになるという話をしました。
しかし今回発売されるiPad、低価格で抑えられているだけでなく教育機関向けのアプリ開発や教師の業務を管理する機能を提供するなど、これまでにない程教育現場への最適化が図られています。これは故スティーブ・ジョブズ氏の本願でもあったとか。低価格ハイスペックのタブレットが教育現場に普及すれば電子化が一気に進むと予想されます。
タブレットの中では高価な部類に入るiPadを導入するのか、それよりも更に低価格でスペックの劣るデバイスを取り入れるのかは各学校機関次第ということになりそうですが。
それでも今回業界トップシェアであるのみならず”トレンド” ”文化”といったレベルで影響を及ぼしてきたアップルが教育への注力を表明した結果、今後業界の流れが教育に向き、様々な関連アプリやサービスが誕生していく可能性もあり、デジタル教科書とそれを取り巻く教育の電子化は一気に進むのではないでしょうか。少し穿った見方ですが。
iPhone誕生から11年…ネイティブユーザーが先生に
一方で突然多機能がどっと押し寄せると慣れるのに時間がかかりますよね。コスト面に並んでデジタル教科書普及の障壁となっているのが、現場の教員の準備面です。つまりデバイスが高機能なのはいいが、それを教員は使いこなせるのか?ということ。
しかしこの点私はあまり心配していません。
2007年にジョブズ氏が初代iPhoneを発表してから11年経ちました。
まもなく新年度が始まりますね。初代iPhoneの時中学一年だった方は今年から新社会人。教員なら多くの学生が教師デビューの年です。
その少し上の世代がwindows95や98をいじって育ってきたように、彼らも学生時代をスマートフォンと共に過ごしてきたはずです。となると、アプリやタブレット端末の操作はお手の物のスマートフォン・ネイティブ世代。
多感な時期をスマホと過ごしてきた世代なら新型のデバイスやアプリも上手く使いこなせるのでは?と期待しています。彼らを中心に紙主体だった教育現場をデジタル化させていって欲しいですね。
今後のアップルにも期待です!