そのままスキャンの働き方改革(中編:副業)
そのままスキャンで実施している働き方改革、その続きです!前回“定時に帰ろうプロジェクト”は皆の意識を高めるためのルールでしたが、今回はより具体的な制度の話になります。(前編はこちら)
副業と電子化業務へのメリット
そのままスキャンでは副業を禁じていません。
書籍の電子化に当たるスタッフは美大出身者やカメラマンが多く、アドビ系の画像編集ソフトや撮影機材の扱いには元々長けています。
ただPhotoshopやスキャナーを使いこなす一方、アーティストとして自分自身のワークも充実させたい気持ちがあったります。
そんな訳で平日はスキャニング担当として、休日は画家やカメラマンとして活動するというWワークを実現させているスタッフが何割か在籍し、当然会社でも活動を認めています。
どうしても一つの会社に誠心誠意尽くすのが正しいという価値観が未だ根強い日本ですが、以前Wワークを経験している私には(あるいは経験した方の多くが)全ての人に当てはまるという事は絶対にない、そう断言できると思います。
もっとも副業自体がスキャニングからかけ離れている訳ではなく、上に紹介したような画像や色彩に関係するお仕事が多い印象です。例えば先月上旬に入社してきたスキャン担当は、元々アニメーション業界で背景画を書いていたキャリアを持ち現在も休日に個展を開いたりしています(いつかこのブログでも紹介したいですね)。もちろんそのままスキャンでの活動と完璧に被っている訳ではありませんが、データ化した書籍の修正に用いる画像処理ソフトや資料の慣れた取り扱いを見ていると、どうやらアーティストとしてのスキルや感性は無関係ということではないように思えます。
そもそも弊社に来るスタッフは『撮影が好き』『文化財や資料の保護がやりたい』という内的なモチベーションを強く持っている者が多いので、自然とそのままスキャンの活動と何らかの共通点があるプライベートを皆送っているかも知れません(私もその一人です)。つまりスキャニング業界に初めて飛び込んだ者でも、元々の自身の活動や方向性が合致しているというパターンが存在するのです。
OCRソフトやスキャナーは日々機能の向上がされており、それに負けじとスタッフ側も勉強していかなければなりません。どの分野もそうですが興味がない事を勉強する時間ほど苦痛な瞬間ってありませんよね(笑)。この点誠勝でも貪欲に取り組んでおり、皆スムーズに吸収しているのはこういうことかなぁと時々思ったりします。
そういえば現在(2018年2月)誠勝ではリニューアルサイトを作成中で、ここで使われる予定の写真はほぼ社内で撮影・制作する予定でいます。電子化風景やスキャナーを素材に使うつもりですが、ここで使用するカメラは当然普段業務で使っているスキャナーではなく正真正銘一眼カメラになります。ビジネス用のサイトなのに社内でいい写真を、それも一眼で撮れる人なんているのかと思われそうですが、そのままスキャンには撮影を専門にしてきた者が在籍しており、写真は全て彼女に撮ってもらいます。やはり業務外の活動が本業に活きていますね。サイトは今からお楽しみに。
一般論として副業は本業を充実させるものであるとの考えが広まりつつありますが、そのままスキャンスタッフの場合視野・モチベーションといった内的な理由に加えスキル・経験値という、より具体的な意味で電子化業務に影響を及ぼしてくれることが多いんです。
(後編に続く)