地域・企業の後継者教育を見据えた、経営史の継承と利活用について学術発表実施

株式会社誠勝は2023年9月10日(日)、「地域産業研究会(※)」にて、地域・企業史の継承と利活用の事例共有と課題について、ワークショップ形式で学術発表を企画・実施した。

▲「地域産業研究会」で発表中の様子

実施内容の要点

実施背景には、地域・企業の後継者教育に役立つと言われる「地域・企業史料」が有効に役立てられていない現状がある。

学術発表では、「AIを活用した企業史・団体史の継承と利活用 ”3つのハードル” 〜企業のサステナビリティ向上へ〜」をテーマに、

  • 誠勝が創業以来担っている貴重史料のデジタルアーカイブ化についての取り組みを紹介
  • 現在直面している課題としてそれらのデジタルアーカイブを、いかに地域・企業の課題解決に利活用するか
  • その社会的なロールモデルをいかに創っていくか

について発表。その後、企業史・団体史の継承と利活用を進めるための課題として以下の ”3つのハードル” について今回の参加者の方々とディスカッションを実施した。

  1. 「どうなれば企業文化が継承されたことになるのか?」
  2. 「企業史・団体史にどうしても入ってしまう編纂者の主観をどうクリアにするか」
  3. 「企業文化の継承が企業にとってどう活きるか?」

参加者からは「企業の歴史を知ることで、その価値観への共感を社内外に浸透し、活きたマーケティング戦略を実行できる」「創業者の主観そのものが価値になっている点」「会社のことを知りすぎている人ほど逆に書くことを躊躇してしまう」といった意見が出され、活発な質疑応答が展開された。