電子化やテキスト化で最低見積料金がある?
そのままスキャンでは、ブックオフオンライン様やJコミックテラス様といった、実際に大量の書籍を商材にしているお客様も電子化でお手伝いさせていただきました。数自体は決して多くありませんが、この事例のように数万冊レベルの量をスキャニングさせていただくこともあります。
一方、一般的に多くのお客様からお寄せいただくご相談は1冊~十数冊程度の量が中心です。実は、電子化代行業者によってはこれくらいの数量だとお見積りすら難しい場合があることをご存知でしょうか?
お見積りに最低料金?
当ブログでも何度か紹介してきたように、電子化代行業者の多くはADFと呼ばれる破壊スキャナーの使用を前提としています(非破壊スキャナーを所持している所もありますが、殆どはメインコンテンツではありません)。
こうした業者さんは非破壊スキャナーよりも比較的安価で電子化に時間も必要としないため、1冊当りのスキャニング単価が非常に安く抑えられているのが特徴です。しかしそれ故、どこも一度のご注文に対してそれなりの最低料金を設けています。
そこまではまだ分かるのですが(2020年10月現在、そのままスキャンでも5万円の最低発注料金を設定)、中にはお見積りの段階で最低冊数を提示している業者さんもあるようです。もっとも、一度に大量の破壊スキャニングを行うことを強みとしている所なら、ある程度の所で線を引くのが合理的なのは理解できます。一冊●●円という単位で料金を算出する所もありますから、そこで数ページだけ持って来られても…というのは本音としてある気がします。
しかし例え国立の大きな機関様や世界的な大企業様でも、1冊だけスキャニングしたい、1冊の付箋を貼った所だけPDFで使いたいという少量の電子化を希望されることは十分に事例として存在してきました。周年事業ならともかく、現場ベースで活用する資料となるとむしろこちらの方が圧倒的にケースとしては多いのではないでしょうか?しかしお見積りに最低冊数や料金があると、そこでお客様は電子化の路頭に迷うことになります。
更に言うと、私たちそのままスキャンではテキスト化のご依頼も受けて承っていますが、こちらは最小で1ページのスキャン&テキスト化をして欲しいとのお声を受けることさえあるんです。1ページくらいで見積なんか必要か?と思われそうですが、テキスト化は原本の状態や設定する解像度、希望するテキストデータの精度(≒テキスト化の目的)、そして納期などでご料金が変わってくるんですね。電子化やテキスト化に明るくないお客様ならご不安になるのも当然だと思います。とにかく、ご依頼いただく量で言えばこういった数でさえ確実に重要なので、お見積を事前に貰えることは(稟議など社内での事情を考慮しても)必須とさえ言えます。
資料の重要度にページ数は比例しない
さてそのままスキャンでは最低料金こそ設けているものの、見積に必要な最低冊数は設けていません。理由は上記の通りで、仮に1冊1ページだけのお話でもお客様にとっては非常に重要な情報で、今回は1ページだけでも完成品や活用シーンが非常に大規模なものになる可能性があるから。個人的な感想としては、自動で紙を送る破壊スキャニングに対し、私たちの非破壊スキャニングは1ページずつめくりながら撮影し、時には画像処理ソフトで白色処理を施すこともあるため1ページ当たりに掛ける時間と手間が大きいことも背景としてはあると考えています。
たった1ページでも、世界中でそこにしか載っていない情報ならぜひともスキャンやテキスト化して活用したいですよね。そこで“数量の壁”があるから見積が貰えないなんて…悲しいことです。
例えそれでコスト的な問題が解決できず、そのままスキャンへご依頼いただかなくても、お問合せいただいた段階で2,000以上の実績を経験した担当者達が電子化やテキスト化、更にはその先の活用・保管方法までしっかりアドバイスさせていただきますから、それだけでお時間いただいたメリットはあると思います(我々としても『こういうお悩みがある』という事実を知れることは大きな収穫です)。
『金額知りたいけど、量が少ないしなぁ…』とお困りのあなた!スッキリしない気持ちで一日を過ごす前に、私たちにお悩みを聞かせてくださいね。お待ちしています。